Wescor 5600 蒸気圧法オズモメーター

高粘性サンプルもそのまま測定

正常な生体機能を維持するためには浸透圧は大変重要な要素です。その晶質浸透圧を短時間で簡単に測定できます。必要なサンプルはわずか10μLのため、研究開発室から臨床現場まで様々な用途に使用できます。Wescor社独自の蒸気圧法を採用しており、粘性の強い全血等でも測定が可能です。

  • 概要・特長
  • 製品仕様
  • 蒸気圧法(露点降下法)の測定原理
  • オプション
  • 技術資料

浸透圧測定の目的

1.神経生理学などのパッチクランプ法で、細胞蛋白質のチャンネル機能を計測する際に、溶液の浸透圧調整に使用

2.細胞培養 (植物細胞・動物細胞・昆虫細胞など)培養液の浸透圧は培養液のpH、温度、CO2濃度、粘度等と同様に培養条件として重要な因子の一つ

VPO5600シリーズの特長

  • 微量サンプル量10μLによる測定のため、同一培養液数か所から測定できる
  • 測定範囲が20~3200mmol/kgと極めて広く、臨床及び研究用として対応できる
  • 糖分(高分子)を多く含む高粘度の検体も希釈せずに測定が可能
  • 凍結保存細胞の浸透圧測定が可能(凍結剤:グリセリン、エチレングリコール)
  • 血液(血漿・血清の他、特に全血)、尿、髄液等の体液の測定が可能。マウスなどの小動物実験にも便利。
  • ガラスキュベット不用のため、保守が容易でコストがかからない。
  • コンパクトな設計で置き場所を選ばない

製品仕様
サンプル量 標準:10μL
オプション:2μL, 20μL, 60μL
測定範囲 5600型:20〜3200mmol/Kg
5600XR型:20〜3600mmol/Kg
測定時間 90秒
分解能 1mmol/Kg
再現性 標準偏差≦2mmol/Kg
直線性 100〜2000mmol/Kg:読値2%
測定範囲全域:読値5%
ディスプレイ 240×128ピクセル バックライトLCD
環境温度 15〜37℃, 相対湿度85%以下
キャリブレーション Opti-moleTM使用
シリアルアウトプット RS232(ASCII書式) USB-スレイブ
電源 電圧:AC100〜240V, 50/60Hz
消費電力:最大40W
ヒューズ:1A(5×20mm, スローブロータイプ, 250V2個)
寸法 28(w) x 20(h) x 36(d) cm
重量 6.8Kg

蒸気圧法(露点降下法)の測定原理

希薄溶液では、沸点・凝固点・蒸気圧・浸透圧等の基本的な物理的性質は溶質の種類に関係な く、溶液中に溶けている粒子全体のモル濃度に比例することが知られています。 従って、これらのいずれかを測定する事により 間接的に浸透圧を測定する事が出来ます。

蒸気圧法は、溶質濃度の変化による露点の降下を測定します。この降下は蒸気圧、即ち浸透圧に 比例します。 蒸気圧法の最大の利点は、固体・液体・気体の相を変えずに測定が可能な事です。

測定方式による比較

項目 蒸気圧法 氷点降下法
低レンジ(0〜100) やや影響あり
中レンジ(100〜500)
高レンジ(500〜3000) 影響あり
高粘度な溶液 影響あり
懸濁粒子を含む溶液 影響あり
発揮性のある溶質(実際には溶媒)が存在する溶液 影響あり

                                                                                                                         

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